読書の記録

書籍「幸せになる勇気」の感想-”子供を叱ってはいけないし褒めてもいけない”とは?「嫌われる勇気」続編

書籍「幸せになる勇気」の感想-”子供を叱ってはいけないし褒めてもいけない”とは?「嫌われる勇気」続編

少し前にアドラー心理学で有名な本「嫌われる勇気」を読んで、というか、アマゾンオーディブルのサービスを使って聴いて、とても良かったのですが、納得がいかないところもありました。

「嫌われる勇気」を読んだだけではアドラー心理学について良く理解できていないことを感じ、もう少し詳しく知りたいと思い、その続編「幸せになる勇気」が出ているのを知ってすぐ、読もうと思いました。

この記事では、「幸せになる勇気」の概要と、私なりの解釈と理解したことについて書こうと思います。

以前書いた、「嫌われる勇気」についての記事はこちら↓

「幸せになる勇気」の概要

「幸せになる勇気」の概要

前作『嫌われる勇気』がアドラー心理学の地図ならば、『幸せになる勇気』はコンパスのような存在だと、あとがきで著者の岸見一郎氏は言っています。

地図だけあっても、自分の場所や目的地がどこか分からないように、「嫌われる勇気」だけ読んで、アドラー心理学を実践するのは難しく、「幸せになる勇気」はまさにコンパスのような、自分が今どういう状態で、これからどうしたら良いのかを考えるための、とても実践的な一冊だと思いました。

あらすじ

続編では、図書館司書だった青年は、教師に転職し、教育の現場でアドラー心理学を実践しようとして上手くいかず、悩んだ末に哲人を訪ねてくるのです。

特に青年が、前回の「子供を叱ってはいけないし褒めてもいけない」というアドラーの教えを一生懸命に実践しようとして出来ないと言っているのが、とても共感出来て、さあ、哲人、どうするの?どうしたらいいか教えて?と一気に話に引き込まれます。

私の感想

私の感想

この本には、たくさんいいなと思うところがあったのですが、特に心に残った3つのことについて感想を書きます。

「子供を叱ってはいけないし褒めてもいけない」ということについて私が思うこと

アドラー心理学では、子どもを叱ってはいけないし、褒めてもいけないと言います。

これには最初、私は大反対でした。

でも話を理解してくれば、なるほど、と思う点もありました。

良いことをしたとき、良くできた時に子どもを褒めて、悪いことをしたとき、良く出来なかった時に子どもを叱る、当たり前のことのように聞こえます。

けれど、このようにされていると、褒めてもらうため、叱られないために良いことをしよう、良く出来るようになろうという思考になっていきます。

褒める、叱るというのは一見反対のことですが、相手にとって他人の評価をもらうという点では同じ事です。

他人が良いと思ってくれるようにと、自分の意志を曲げてでも評価を得ようとしてしまうようになっていきます。

よく、大人になっても「自分の夢が分からない」「何をしたいか分からない」という方がいますが、親や先生など、他人が良いと思う方へ、一生懸命頑張って、他人の意見に合わせてきてしまっている人が、こうなってしまうのだろうと感じました。

私も若いころはこうでした。

ではどうするか?

「叱ってはいけない、褒めてもいけない」という言葉は衝撃的ですが、アドラー心理学は哲学的な面があり、言葉の使い方が独特で、一般的な「叱る」「褒める」より、その意味を限定的に使っている感じでした。

アドラー心理学では、上から評価をするのではなく、横の関係=対等な関係を重視しています。

これは、良く出来た、と、成果を褒めるのではなく、よく頑張ったね、などと、そこに繋がるまでのその人の行動、つまり、過程を褒めるということなのではないかと思いました。

「過程を褒める」というのも、子育てしていると度々聞くのですが、今回、この本を読んで、このことか、と、理解が深まりました。

過程を褒めるということは、結果が良くても良くなかったとしても、それもそのまま受け入れるということです。

結果がどうであっても、もっと言えば、行為によって結果や成果を出せない人、何も出来ない赤ちゃんでも病気で動けない人でも、いるだけで他者貢献できているということ。

そのままで、何もしなくてもあなたは大丈夫、私も大丈夫。そういうメッセージを感じました。

参考にしたいと思った三角柱のこと

参考にしたいと思った三角柱のこと

哲人はカウンセリングも行っていて、普段からたくさんの相談を受けているのですが、カウンセリングの中で、ある三角柱を使用することがあると言います。

この三角柱は、3面の側面にそれぞれ言葉が書かれていて、悩みを持った相談者の視点からはまず、

「悪いあの人」

「かわいそうな私」

という2面しか見えていません。

これはそのまま相談者の思考を示していて、一般的な悩みの相談はこの二つに終始すると言っています。

いくら「悪いあの人」と「かわいそうな私」の話を訴えても、聞いてもらっても、一時気持ちは楽になっても、本質の解決にはつながらないのです。

そこで、三角柱を回して、つまり、思考の焦点を、見えていなかった3面の

「これからどうするか」

というところにあてていかなければならないと言います。

この三角柱の考え方は、悩み事を整理して、そこから歩き出すために、とても良いと感じました。

起きてしまったことを嘆いてそこにとどまり続けるより、いつも未来を向いていたいと思っています。

青年の暴言がすごくて面白くなってしまったこと

私はこの本を、アマゾンオーディブルで聴きました。ナレーションのプロの方の朗読というのが、とても臨場感があり、青年の反論の仕方というか、怒り方が面白くなってきてしまって、笑ってしまう場面がいくつもあって、そういう意味でも楽しめました。

前作「嫌われる勇気」の中でも、青年は、

ええい、このサディストめ!!

ははっ! 先生、あなたはニヒリストでありながら、アナーキストであり、同時に享楽主義者なのですね! 呆れるのを通り越して、笑いがこみあげてきましたよ!

ええい、くだらない! なんて馬鹿馬鹿しい考えだ!

などと言っていて、教えてもらっているのにすごい言葉遣いだと驚きましたが、哲人の言葉に素直に感情を表す青年に親しみが持てました。今作「幸せになる勇気」では青年はさらに最初からヒートアップしていて、

ぺっ!! どうせ説教じみた隣人愛を語るのでしょう。聞きたくもありませんね!

唾吐いているし。

引っ込んでろ!! あなたのような時代遅れの哲学者が出る幕じゃない!

自分から教えを聞きに来ているのに、引っ込んでろって言ってるし。

お黙りなさい! 宗教家にでもなったつもりか!!

話をしているのに、お黙りなさい!って・・・。

でも、これほどまでに青年が哲人に突っ込みを入れてくれるので、淡々と哲人が理論を語って青年の考え方を覆すと、おおー!なるほど!と、とても納得させられてしまいました。

まとめ

まとめ

「幸せになる勇気」を読んで、良かったです。

アドラー心理学は難しいところもありますが、とても人の気持ちに寄り添ったものだと感じました。

実際のところ、毎日の生活で、息子がいけないことをしたら叱るし、良く出来たら褒めていますが、叱ることがただの罰で終わらずにきちんと何故ダメなのかの学びになるように、褒めることが褒めてもらうという目的にならないように気を付けて、ありのままの息子を大切にすることを意識して、成長を応援していきたいと思っています。

アマゾンオーディブルでこの本を聴きましたが、家事をしながらや、自転車に乗りながらなど、ながら読書が出来るのは、やっぱりとても良いサービスだと感じました。おすすめです。

良いと思うことを取り入れて、自分らしく過ごしていきたいです。

にこっとゆるっとね。

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