学校が楽しくない、行きたくないと息子が言うので心配で、参考になりそうな本を何冊か読みました。
今回は、「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」という本を読みました。
こちら↓
この本を読むきっかけは、Twitterで、不登校のお子さんをお持ちの方におすすめの本と紹介されているツイートを見かけたことでした。
息子は毎日「学校へ行きたくない」と言って、それでも何とか行ったり時々休んだりしています。
ちょっと怪しげなタイトルというか、「そんなにはっきり99%『解決する』なんて言えないでしょう」と思って少し迷ったのですが、参考にできることがあればいいなと思って、さっそく読んでみました。
Amazonなどの評価でも賛否両論ありますね。
私も読んでみて、それは無理だなあと思ったところもありましたが、すごく分かりやすくて「やってみよう!」と思い、少しずつやってみていることもあります。
この記事はこの本についてご紹介しています。
著者:森田 直樹さんの紹介
学校教育と臨床心理
二つの修士号を取得
公立学校教諭・教頭瀬戸内短期大学准教授を経て現在香川大学教育学部付属坂出学園・藤井学園高校・ユリーカ中学・公立小・中SC、四国少年院篤志面接員
引用:http://terakoya.sunnyday.jp/howto/howto04.htmより
本の感想「共感した点」と「共感できないと思った点」
コップの水の考え方、コンプリメントには共感しました
コップの水の考え方
森田さんは、子どもの心には「自信の水」が入ったコップがあって、水が入っていないと子どもが外で活動する力が無くなる、という考え方をしています。
この「自信の水」が入ったコップを大きく育て、たくさん水を注いであげるには、『コンプリメント』をする必要があると。
現実には心もコップも見えないものですが、この考え方は分かりやすくて、想像しやすくていいなと思いました。
コンプリメント
コンプリメントとは、英語の【compliment】で、意味は『褒め言葉・賛辞』です。
とにかく「ほめる」ことが必要だと書いてありますが、ほめ方のコツがあって、
「あなたは○○の力があるね」
「○○だから、お母さん嬉しい」
というのだそうです。
これを1日3回全部で3分ほど行(おこな)い、また行った言葉かけを日記に書いて記録するのだそうです。
ただほめるのではなく、子供自身が自分には○○の力があるということに気づき、そして母親が喜んでいるという実感を持つようにするということです。
本の文章中にもとにかく『母親』ばかり出てくるので、父親とか他の人の関わりにももっと触れてほしいとは思いましたが、今の世の中、不登校になった子供が一番多く関わるのはどうしても母親なのでしょうね。
息子は、HSC(繊細さんとか、敏感な子)っぽくて、ちょっとのことで傷つきやすく、「ぼくはダメだ」「どうせできない」などと、ふだんから自己肯定感が低くなりやすいこどもです。何かをする前から諦めてしまったり怖がって出来なかったりすることがあるので、「ほめる」のはいいことだと、たくさんほめてあげようと思いました。
「無理・共感できない」と思った点
①電子機器の禁止について
著者は、ゲームやテレビなど電子機器は触らせないように禁止する、と言っていますが、そこまで禁止しなければいけないものでしょうか?今の世の中、生きていくうえでスマホやパソコンなども触らない訳にはいかないですよね。
小学1年生の息子も学校でタブレットを配布されて使っています。禁止したら学校の授業はどうするのだろうと思います。ゲームなども楽しんでやっているものもあるし、そこから学ぶこともあって良いところもあると思っています。
また、ゲームなどを一日中していた子の電子機器を禁止すると、禁断症状のような事が起こり、
「ネットカフェに連れていけ、インターネットをつなげろ。そうしないと飛び降りるぞ」
なんてことは日常茶飯事なのです。
書籍『不登校は1日3分の働きかけで99%解決する』より
と言われていますが、こういう状態になるのは当たり前だから、こういう時は親が頑張らないと、のように書かれているのがどうしても納得がいきません。
依存症のような状態になっている場合は病院にかかっての治療や細心の注意をしながらの対応をしていかないと、自傷や自死のリスクまであり怖いです。
親だけで、こういう子供の対応をするのは危険だし無理があると思います。運よく良い方向へ向かう子もいたのかもしれませんが、専門家のサポートが必要だと思います。
②学校は行くべきという考え方について
著者は、学校は行くべきという考え方です。フリースクールなどでは発達などの面で遅れてしまうなどという理由から、学校に行くことのメリットは他では補えないと言われています。
確かに「学校」は、同じ世代の子どもたちがたくさんいて、他では経験できないようなことをたくさん経験できるすごい場所だとは思います。
でも、私はどうしても息子が学校へ行けないという場合は行かなくても良いんじゃないかと思っています。義務教育は親が子どもに普通教育を受けさせる義務で、国や自治体がそういった教育機関を用意しなければならないですが、子どもが教育を受けるのは義務ではなく権利なのです。
どうしても合わない環境だったら他で勉強することの何が悪いのか、と思います。フリースクールなどはまだまだ少なくて高額な所もあって探すのも難しいですが、もしもの場合は学校にこだわらなくても、勉強ができる環境を探してあげればいいと思います。
オンラインの自宅学習で出席扱いになる通信教育もあります。
たとえばこちら↓
自宅での学習をサポートする無学年式オンライン教材【すらら】ということで、「ほめて」います
できることはやってみよう!と思って、この本を読んでから2週間ほどですが、とにかく意識して「ほめて」います。
本の言う『コンプリメント』どおりではありませんが^^;(いちいちママもうれしいとは言っていないし、記録もしてない)
例えば朝は・・・
とにかく何でもかんでもほめてみてます。
息子、先週も今週も休まず行けました。「小学校行きたくない」とは相変わらず毎日言っていますが、いい感じかなと思います。これからもほめほめ続けてみます。
もう少しで夏休み!
いい方向へ行きますように!
にこっとゆるっとね^^
先日読んだ、【勉強したがる子が育つ「安藤学級」の教え方】については、書籍【勉強したがる子が育つ「安藤学級」の教え方】を読んだ感想の記事にまとめてあります。こちらは学校の先生からの視点で、こんな楽しい授業してほしいなと思いました。
こちらの本です↓
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