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発達障害

食べられるものだけ食べればいい!偏食すぎる息子がチキンナゲットを食べた日の思い出と。

食べられるものだけ食べればいい!偏食すぎる息子がチキンナゲットを食べた日の思い出と。
なずな
なずな
息子がものすごく偏食なんです

子どもが偏食だと、悩みますね。

周りにもいろいろ言う人もいます。

親が食べさせようとしないからじゃない?
おいしい!と親が食べている姿を見せれば食べる気になりますよ!
好き嫌いは親の責任、しつけが出来てない!
なずな
なずな
色々やってもどうしても食べないんです

私も、ものすごく悩みました。

でも今は、息子の発達障害の特性をかなり理解してきて、

なずな
なずな
食べられるものだけ食べればいい!

と、思うようになりました。

ただの開き直りではなくて、それが一番息子のためだと思ってのことです。

この記事では、息子のものすごい偏食と、こう思うようになるまでのことを書きたいと思います。

こんなことを書くと、反対意見もたくさんあるだろうなと思います。

ただのひとつの家庭のやり方なので、専門家ではありませんので、ご考慮ください。

偏食の始まり

偏食の始まり

思えば息子は赤ちゃんのころから、色々主張が強い子でした。

母乳、ミルクの混合栄養で育てましたが、これも一筋縄ではいかなくて苦労しました。

なずな
なずな
この子は偏食だ

こう、はっきりと思ったのは、8か月頃だったと思います。

それまでは、おかゆ、野菜、と順調に離乳食を進めていたのに、お肉を上げ始めたら、食べないのです。

刻んだお肉をご飯に混ぜたら、ご飯も食べない、お焼きのようにしてもダメで。

新幹線のお皿に盛りつけたり、おにぎりをかわいい形にしたりとかもダメでした。

そのうちに今まで食べていた野菜類(大根や人参をゆでたもの)やリンゴなど果物も食べなくなってしまいました。

食べなくても日々、ご飯の時間は来ます。

思いつく限り工夫しても食べてくれなくて、ご飯の時間が苦痛でした。

1歳のころは白いご飯だけは食べていました。それとお菓子。

お菓子も、赤ちゃんせんべいと卵ボーロくらいで、他の物は、親が食べていても欲しがらず、食べさせようとしても絶対食べなかったです。

6歳の今でも、アイスクリームやプリンは、息子は食べたことがありません。

息子のたっ太
息子のたっ太
アイス?プリン?たべないよ

これは虐待?餌やりみたいじゃないか

これは虐待?餌やりみたいじゃないか

朝昼晩、コーンフレークしか食べなかった時期

2歳過ぎたころ、一番食べない時期がありました。

10日くらい、朝昼晩とコーンフレークしか食べなかったのです。

ご飯もお菓子も食べなくて、なぜかコーンフレークだけ。朝昼晩。

お皿に片手のひら分くらいザッと出して、終わり。牛乳も飲みませんし、もちろん牛乳をコーンフレークにかけたら食べません。

何もかけないコーンフレークをカリカリと食べてジュースを飲んでご飯終わり。

親が何を食べていても、全く気にしたり欲しがったりもしません。

飲み物も、お茶も水も飲まなくて、決まった銘柄のジュースだけ。

こんな状態でしたが、元気でした。

成長も問題なく、普通に大きくなってきていました。

このころよく、市営の子育て広場へ遊びに行っていました。

息子は、食べ物以外にも色々こだわりがあり、気に入らないとすぐかんしゃくを起こすので、家で息子と二人きりでいることが辛かったのです。

時間が短いと遊び足りない様子で、帰り際に泣いたりするので、お昼ご飯を持って行って、開所から閉所まで遊ばせてもらうことが多かったです。

私はパートのスタッフさんより、子育て広場の中のことに詳しくなってしまうくらいでした。

こうして毎日通っていた頃の、コーンフレークしか食べない時の、お昼ご飯が、とても恥ずかしくて悲しかったのを覚えています。

子育て広場は0歳から3歳くらいまでのお子さんが来ていましたが、お昼にはお弁当をその場で食べられました。

みんなで一緒に食べると、良く食べるお子さんは、本当になんでも食べるし、たくさん食べるんですよね。

そして、料理上手なママさんもいて、小さいお弁当箱にかわいいキャラ弁を作ってきていたり。

手作りのクッキーを配ってくれたり。果物をおすそ分けしてくれたり。

そんななかで、小さいタッパーにコーンフレークだけ。

息子は食べる量も少なくて、10分もしないでごちそうさま。一人で遊び始めてしまいます。

ご飯を食べさせない虐待しているみたい、動物の餌やりしているみたい、と、帰ってちょっと泣きました。

コーンフレークだけの日、10日程も続いて、食事の支度は楽だけれど精神的に本当にきつかったです。

でもある日突然、私の分に盛っておいたご飯を欲しがって食べて、それからまたご飯を食べるようになりました。

白いご飯だけでも食べてくれてうれしいと思いました。

体全体で食べられない

無理矢理に食べさせようとしても、食べないんですよね。

2度ほど、私も我慢ならなくて、

なずな
なずな
どうして食べないの!食べてみなさい!

と、無理矢理、ゆでたじゃがいもや、切ったブドウを息子の口に押し込んだことがあります。

息子は、吐いて、それもペッと吐き出すだけじゃなくて、胃液までゲーゲー吐いて苦しそうで、しかも2回もやってしまったのですが、この子は体全体で食べられないんだなと、やっと私は納得しました。

このころはまだ発達障害グレーゾーンとは言われていなかったのですが(私は何かおかしいと思っていましたが、そういう子もいる、と流されるばかりでした)、偏食は発達障害の子どもに多く見られる特徴だそうです。

発達障害で感覚過敏があると、苦手な感触、見た目、味、においなど、どうしても受け付けない感覚があったりするようです。

脳が、そういう特性を持っていて、受け付けられないのですから、本人が頑張っても周りが頑張っても、無理なものは無理。

何が受け入れられるものなのか、無理なものがあったらどうやって、受け入れられる感覚のものに変えられるかを考えるのが大切というのが、だんだん私もわかってきました。

始めてチキンナゲットを食べた日

始めてチキンナゲットを食べた日

幼稚園に入るよりは前、3歳くらいのことです。

このころは食べられるものが決まってきて、白いご飯と、チーズ、うどん、ラーメンの麺だけ、あとは決まったお菓子いくつかといった感じでした。

食べられるもののほとんどが炭水化物で、タンパク質といえるものはチーズしか食べないので気にしていました。

外食に息子を連れて行っても大体息子は食べられるものがなく、ジュースだけ飲んだりして、何も食べずに帰って、後で、家で白いご飯だけ食べる、ということが多かったです。

が、ある日、夫が好きなマクドナルドへ行ったとき、突然、夫のチキンナゲットをつかんで食べました!

なんの前兆もなく、突然のことで本当にびっくりでした。

なずな
なずな
たっ太、お肉を食べてる!

騒がしいマクドナルドで、うれしすぎてちょっと泣きました。

本当にうれしくて、その翌日、スーパーのお惣菜のチキンナゲットを買ってきましたがそれは食べませんでした。

チキンナゲットを手作りしてみましたが食べませんでした。

翌週もマクドナルドに行きましたが、そのときも食べませんでした(笑)。

でも、その次にマクドナルドに行ったときは、またチキンナゲットを食べました。

なずな
なずな
気分屋だなぁ(^^;)
でも時々でも食べられるなら良かった

たまにでも、マクドナルドのチキンナゲットだけでも、お肉を食べてくれるようになって、すごく安心しました。

この後、3歳半の健診で、「発達の相談を受けてみませんか」と言われ、療育へと行くことになります。

その辺のことは、こちらの記事にかいています。

幼稚園ではお給食をぴかりん!

幼稚園ではお給食をぴかりん!

こんな状況で、幼稚園に入園しました。

入園する前にも先生にひどい偏食があることは相談していましたが、先生たちは「みんなだんだん食べるようになるから」と、あまり気にしていない様子で不安でした。

幼稚園では週2回はお弁当、あとはお給食です。

入園から1か月ほどは半日保育で、お昼前に帰ってきていたので、お給食が始まったのは5月の連休が明けてからだったと思います。

夏休み前ごろまでは幼稚園に行くのも嫌がって、朝は毎日泣いて、でも園ではよく遊んでいるようでした。

お給食も始めは嫌がって、先生から「今日は半分くらい残しました」とか、「トマトが食べられませんでした」とか、食べていないことを毎日お帰りの時に言われました。

が、しばらくして急に頑張って食べるようになり、夏休み前には、毎日全部食べたとほめられるようになりました。

お給食を全部食べると先生に「ぴかりんできてすごいねー!」と、ほめてもらえるようで、お友達がほめてもらっているのを見てうらやましくなったのかもしれません。

息子もドヤ顔で、

たっ太
たっ太
今日もぴかりんしたよ!

と報告してくれるようになりました。

家では全く変わらず、白いご飯とチーズ、あと、ゆで卵の白身だけは食べるようになりましたが、それくらいなのに、お給食では野菜もお肉も食べられて、「ぴかりん」しているなんて!

本当に不思議です。

が、家では食べないのに、幼稚園では食べるという子、多いようです。

お友達と一緒というのがいいのか、家だと甘えてしまうのか、なんにせよ、幼稚園だけでも野菜も肉も食べてくれて、親としても、とてもうれしいです。

でも息子としては「頑張って」食べているんですよね。

幼稚園で頑張っているし、家では頑張らなくてリラックスして思う存分甘えてくれていいと思って、家での相変わらずの偏食はそのままです。

息子が食べられるものだけ食べさせています。

まとめ:食べられるものだけ食べていてもいい!

まとめ:食べられるものだけ食べていてもいい!

発達障害で感覚過敏というものは、頑張ったら治るとか鍛えれば良くなるというものではないのです。

私が療育などで一緒になったお子さんたちを見ている感じと、また、療育の先生の話を聞いている限りの、私の知っている範囲での意見ですが、食べられるものだけ食べていても、他に内臓系などに病気や障害がないなら、だいたいの子は普通に大きくなっていくような印象です。

子どもは必要と思ったらそれまで食べなかったものでも急に食べたり、または環境が変わってお友達の影響で食べたりしていくものだなと感じています。

こんなに食べない息子でも標準の範囲で成長していてます。

扁桃炎をこじらせて入院した際、血液検査をしましたが、貧血などなく低栄養でもありませんでした。

けれど、お子さんの状況は一人一人違います。

・身長体重などの発育状況は発育曲線に沿っているか

・調べられる機会があったら貧血や低栄養状態がないか

は、よく見てあげて、もし著しく問題があるなら、病院を頼りにしてください

無理に食べさせて、食べるということが嫌になってしまわないように、でも少しずつでも食べるものが増えて、栄養も取れ、食べる楽しみを見つけることができたらいいなと思って、これからも見守っていってあげたいと思っています。

昨日は日曜日。家族3人でマクドナルドに行ってきました。

息子はチキンナゲットを食べました^^

なずな
なずな
食べられるものがあるって幸せだね!

親も子どもも無理しないで、にこっとゆるっといきましょう。

追記:幼稚園のお弁当で色々悩んだことについての記事を書きました。

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