今年はあの東日本大震災、2011.3.11から10年目でした。
私はミニマリスト、シンプリストという暮らし方にあこがれていますが、長年、そうなれずにたくさんの物を持ったまま、今に至っています。
最近、そんなに頑張って物を減らさなくてもいいかな、たくさん物を持っていてもいいかもしれないなと思えてきました。
それというのも、3.11の時の経験と今回のコロナの流行を経験してのことがあって、
「本当にいらないものはいらないけれど、いつか使うかもしれない物はあってもいい」
こう思えてきました。
特に、地震などが起こった場合などを考える時に、もしかしたら必要になるかも、と思って用意をしておくのは良いことです。
日本は地震大国、また、近年、台風やゲリラ豪雨、竜巻などいろいろな災害が起こります。
この記事では、防災について、改めて調べてみた、準備しておくべきものなどと、自分の経験、やっていること、考えたことを書いています。
防災対策
一般的な防災対策
一般的な防災対策ってどんなだろうと思って調べてみたら、首相官邸のホームページに詳しく書いてありました。
災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~
・家具の置き方、工夫していますか?
・食料・飲料などの備蓄、十分ですか?
・非常用持ち出しバッグの準備、できていますか?
・ご家族同士の安否確認方法、決まっていますか?
・避難場所や避難経路、確認していますか?
全部、必要なことですね。
でも特に、非常用持ち出しバッグの準備、の項目を見てみました。
非常用持ち出しバッグの内容の例(人数分用意しましょう)
飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
衣類、下着、毛布、タオル
洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ
※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。
できるだけ揃えておきたいです。
防災バッグの一例はこちら
3.11の経験
あの時の話
現在は関西に引っ越していますが、3.11の時は北関東に住んでいました。
息子はまだ生まれていなくて二人暮らししていました。
老人介護施設で看護師として働いていて、揺れた時は、目の前にいたおばあちゃんと抱き合いました。
幸い、施設も壊れず、けが人もなく、その日はパートの時間が終わって帰ったのですが、車で帰る途中の道はヒビ割れていたり、ブロック塀や古い家が倒れて通行止めだったり。
通れる道は渋滞でした。
なんとか帰ると自宅のアパートは建物は無事でも、停電、断水。停電は結局4日間、断水は1週間だったと記憶しています。
主人や、実家の父母とも夕方には携帯電話で電話がつながり無事を確認できたのは良かったです。
主人も無事で、夜には帰宅出来ました。
停電なので、テレビからの情報が無く、ラジオも持っていない、携帯電話はあるけれど、充電器は持っていませんでした。充電が切れたら通信手段も無くなるので、電池は大切にしたくて、停電が復旧するまで、大きい地震だったという以上は何が起きたのか分かりませんでした。
翌日、職場の介護施設に休むと電話を入れたら、「こんな時こそ来てくれないと困る」と言われましたが、休みました。
車で30分ほど離れた職場の地域のほうが、被害が少なかったのもあるのですが。
ちょっとの地域の違いで、揺れの大きい地盤のところと大丈夫だったところの違いがありました。
いつもの道も通れない、停電と断水で、お風呂も入っていない、飲み水、食事の確保など自分が生きていくことを必死で考えているのに、仕事どころではありませんでした。
スマホでネットのニュースを見て、「原発が爆発したって」と言った主人に、冗談言わないでよ、と言ったのも覚えています。
調べたら、その時住んでいたアパートは原発から150㎞くらいのところでした。放射能の恐怖もプラスされて、とにかく不安でした。
色々辛かったのですが、延々、話が尽きなくなりますので、昔話はこれくらいで、その時の経験で役に立ったことや思ったことを書いておこうと思います。
私の防災対策で役立ったこと
飲み水
ミネラルウォーターを普段から買っています。
2リットル 12本、一箱で、残り3本くらいで次の注文をしています。
けれど、一人一日3リットルを目安に3日分となると、うちは3人家族なので、9リットル!4本と半分必要です。在庫に気を付けて早めに注文をするようにしたいです。
3.11の時も一箱12本を買ったばかりの時だったので、水道が止まっても、とりあえずの飲み水には困りませんでした。
ミネラルウォーターで、洗顔や歯磨きをするのはもったいなく感じましたが、災害の時は仕方無いですね。
震災の3日後くらいには、近くの小学校に給水車が来て、水をもらえました。給水のための簡易のポリタンクというか、しっかりしたビニールの袋でキャップが出来る物をもらえたので助かりました。
後日、10リットル水が入る折り畳みの水タンクを購入して、災害時のために保管しています。
トイレの水・・・お風呂の残り湯
お風呂は入る前に水を抜いて洗うようにしています。
これは昔からの習慣でしたが、このおかげで3.11の時は、水道が止まってもお風呂の残り湯をトイレの水として使えたので家でトイレが出来ました。
カセットコンロ
カセットコンロを持っていたおかげで、電気、水道が止まっても、暖かいものを食べていられました。
お菓子類
クッキーやチョコレート、おせんべいなど普段から絶対に切らしません(笑)。
何かしか、火や水を使わなくてもすぐ食べられるものがあるのは、災害時、本当にありがたいことだと思いました。
冷蔵庫・冷凍庫の中
普段から、たいてい一杯です。
3.11の時は、4日ほど停電でしたが、この時も冷凍庫がいっぱいでした。
停電の最後の日にはさすがに全部溶けてしまいましたが、それまで、特に大きなアイスノン2つが、凍ったまま長持ちしてくれて、ほとんどの食料品を腐らせることなく済みました。
冷凍の物を少しずつカセットコンロで焼いたり煮たりして食べられました。
ろうそく、明かり
ろうそくは、アロマテラピーにはまったときにたくさん買って、しまい込んでいましたが、とても役に立ちました。
停電が、いつになったら復旧するか、情報もないときに、電池を使わずに明るさを確保できるのは精神的にも良かったです。
明かりがあるのと全くないのでは、気分も全然ちがいます。
夜、明かりを確保するのは本当に重要だと感じました。
その後、私はソーラー充電できるランタンを購入、主人が結構大きなハンディライト(単2電池を何本も入れて使うもので明るい)や、電池式のランタン、新しい懐中電灯、ヘッドライトを購入しました。
ちょっと買いすぎな気もしますが、明かりは大切です。
ガソリン
北関東の田舎では、一人一台車が無いと生活が出来ないといったところだったので、私も車を持っています。
ガソリンは残2メモリになったら満タンにするようにしています。
このおかげで、3.11の後、ガソリンがしばらく入ってこなくて、短時間だけガソリンスタンドが開いても1リットルの価格が300円超えているような時期がありましたが、なんとかガソリンを持たせることが出来ました。
その他
懐中電灯やライター、ろうそく、電池、その他細かいものは、一つにはまとめていませんが、ある場所が分かっているので、家ごとつぶれなければ使えると思っています。
ティッシュ・トイレットペーパーは、今年はふるさと納税で購入して大量に在庫があります。普段から予備を買っています。そのため、コロナの流行の初期に紙類が売り切れた時も、うちは普通に買えるようになるまで在庫で賄えました。
いつも持っている物
テッシュ、ビニール袋、絆創膏、マスク、ウェットティッシュ、ハンカチ、小さいハサミ、ボールペン、モバイルバッテリー、生理用品、もしもの時のための息子のオムツ1枚
キャッシュレス化の時代ですが、小銭はいつも多く持っているほうです。
病院や幼稚園の集金など、現金が必要な場面もまだまだ多いと感じています。
息子のことを考える
3.11の時は夫婦2人でした。あの時、息子がいたら、もし生まれたばかりだったりしたら、どんなに大変だっただろうと思ってしまいます。
災害時、乳幼児がいるご家庭は、どれだけ大変だろうと思います。
息子はこの春、小学校に入学します。
小学校は歩いて5分くらいと近いので、何かあったらとにかくすぐ行ければいいなと思います。
息子は発達障害グレーゾーンで、色々な物にこだわりを持っていて、普段と違うことへの拒否感が強く、受け入れられないとパニック、かんしゃくを起こします。
災害時などは、当然、いつものようにテレビを見られないだろうし(3.11のあともしばらく普通の番組が無く、同じCMばかりでノイローゼになりそうなときがありました)、お気に入りのジュースやお菓子が無かったり、食べるものも偏食の息子が食べられる物が無いかもしれないし、それこそ避難所などに行って平静でいられるとは思えなくて、心配ばかりです。
とにかく大きな災害が起こらないように願うばかりです。
まとめ
ミニマリスト、シンプリストという暮らし方には、変わらずあこがれは持っていますが、私は私に必要だと思うものが多いから、ミニマリスト、シンプリストと名乗れないくらいたくさん物をもっているけど、それでもいいと思いました。
自分が何を持っているのか、物を管理できなくなるほど、ただたくさんの物を持っているのではなくて、何かの時のために、何が起きてもとりあえず大丈夫なようにと、物を持っているのは良いことです。
これからも必要な物を見極めて、災害時の対策もいつも心の片隅に置きながら生活していきたいです。
にこっとゆるっとね。
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