こんにちは、なずなです。
昨日、息子の虫歯の治療に歯医者に行ってきました。治療はスムーズに出来ました。しかし、実は前回、麻酔の注射をすると言わずに注射をされて治療されていたことを、治療が終わってから知った息子は、かなり怒ってしまい、なだめるのが大変でした。
発達障害グレーゾーンの息子は、予定の変更や、急に思ってもみないことが起きること、見通しの立たないことなどが、とにかく嫌いです。
普段から不安や怖さを感じさせないようなかかわり方をしていれば、怒りの爆発は避けられることもあります。
今回の歯医者の出来事や今までのことを振り返りながら、発達障害の特性のある子どもにとって、見通しを持つことの大切さを伝えたいと思います。
歯医者での治療後の怒り-麻酔の注射をするときは言ってほしい!
前回、歯を削って、麻酔しての治療をしましたが、息子はずっと大泣きしていました。歯科医の先生の声掛けも聞こえているのかどうかと思うくらいには、わーわーとずっと泣いていました。それでも先生は、「もうちょっとだよー」「頑張ってお口開いててね」等はずっと声をかけながら治療してくれてはいました。泣き続けていても口はちゃんと開けて、じっと我慢して治療を受けられてえらかったと思いました。注射も何が何だか分からないうちにされていたように思います。
帰ってきてから、しばらくして「僕、注射したの!?注射する時はするって言ってよ!」とかなり怒ってしまいました。何とかなだめて「今度注射する時は、するよって先生に言ってもらうように、ママが先生に頼むからね」と言ってやっと落ち着きました。
発達障害の特性のある子は特に、これからのことに対しての見通しを持つことで、色々な不安が軽くなって、次への行動がスムーズに行けます。
そういう息子の性質を理解したつもりでいましたが、今回とても息子を怒らせてしまって、私も親としてまだまだ息子の特性を理解しきれていなかったと反省しました。怒るというのは、不安だったとか、怖かったとか、ネガティブな感情の次に出てくる感情表現だそうです。
注射は嫌だろうから、何も言わないで、知らないうちに終わってしまったほうがいいのかなと思っていましたが、息子から、注射する時は言ってよ!と言われるとは思いもしませんでした。
今回は歯医者の先生にもしっかり伝えて、注射のときは「するよ」と声掛けをするようにお願いしました。
歯医者の先生はとても子供思いでフレンドリーで、色々話を聞いてくれる方なので、近所だからと考えることなく通いだした歯医者でしたが、とても助かっています。
”見通し”を持つことの大切さ
今回は息子は注射に対する不安があって、それが無視されていたので怒ってしまいました。
発達障害の特性のある子は、先の見通しが立たないことで、不安や恐怖心が起こり、そして思うようにならなければ怒ったり暴れたりしてしまいます。
そういうときには、とにかく、そうしたかったんだね、とか、怖かったんだね、とか共感してあげて、落ち着くのを待つしかありません。
パニックになったり、怒ったり、かんしゃくを起こしたりすることは、本人もつらいです。
また、激しい感情に向き合うのは、親である私も感情を揺さぶられ、ひどく疲れるのでなるべく避けたいものです。
見通しがあれば、不安感や恐怖心が軽くすることが出来て、スムーズに行動できることが増えます。
子どもに”見通し”を持ってもらうために
療育で教えてもらったり、本やネットで調べて、私がやっていることです。
・やることを細かく伝える
・「何時になったら○○をするよ」といった声掛け、タイマーの利用
・カレンダーや、スケジュール表、見えるところに予定を書く
・絵、写真の使用(行動の順番を絵にした物、めくり形の物など)
ひとつずつ説明します。
やることを細かく伝える
予想外のことにパニックを起こしやすいので、予定など、やることは細かく伝えるようにしています。
が、今回の歯医者の件など、まだまだ息子の気持ちに寄り添えてないこともあります。
「何時になったら○○をするよ」といった声掛け、タイマーの利用
ご飯や寝る時間なども、急には遊びやテレビなどを切り上げられないことも多いので、時間を伝えたり、キッチンタイマーを使って、時間が来たらこれをする、という意識を付けるようにしています。
まだまだ時計はちゃんと読めないし、タイマーが鳴っても、もう少しもう少しと、すぐに次の行動が出来ることもなかなかありませんが、やらないよりは癇癪を起したり、怒ったりすることが少なくなっている感じがします。
少しずつ数字の概念が分かってきたというか、間違えることはあっても100くらいまで数えられるようになってきてから、タイマーも理解してきたような感じがします。年齢とともに出来ることは少しずつ増えてきています。何度も繰り返しやっていると、だんだん理解してきているようです。
カレンダーや、スケジュール表、見えるところに予定を書く
見える、というのは、意識づけにとても良いようです。カレンダーに書いたお出かけの予定などは、馴染みの無い場所でも、この日にここへ行くというのを、何日も前から確認することによって、スムーズに行けることが増えたように思います。
絵、写真の使用(行動の順番を絵にした物、めくり形の物など)
これも、行動を見えるようにすることによって、分かりやすくなるので、とても良いと思います。
息子は幼稚園に入った当初、幼稚園の制服の着替えが難しいから、幼稚園に行きたくないと登園を拒否していた時がありましたが、療育で、幼稚園の制服の着替えの手順の絵カードを作ってもらい、それに沿って着替えを練習して、スムーズに出来るようになり、拒否せず登園できるようになりました。
本人のやる気がないとどうにもならないこともあります。今、療育でもらったトイレのやり方の絵で、ウンチの時のトイレの練習中なのですが、息子のやる気が全くなくて苦戦しています。
終わりに
見通しを持って、子ども自身の不安感や恐怖心が少なくなり、スムーズに生活できるようになってくれたらうれしいです。
これからも、息子が見通しを持てるようなかかわり方をしていきたいと思います。
無理せず、にこっとゆるっとね。
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